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MWMとは - DICOM Modality Worklistの仕組みとMPPSとの違い

MWMは、医用画像システムの連携で使われるModality Worklist Managementの略称である。モダリティワークリストと呼ばれ、MWL(Modality Worklist)とも表記される。撮影装置が患者情報や予定された検査の情報を取得し、撮影に利用するための仕組みである。JJ1017指針 Ver.3.4(2024)

DICOM規格では、Basic Worklist Management Service Classの中にModality Worklist SOP Classが定義されている。撮影装置で患者IDや検査内容を毎回入力する代わりに、検査予定から必要な情報を取り込むことで、情報の転記を減らし、画像と依頼を対応づけやすくする。DICOM PS3.4:Modality Worklist

ワークリストの接続・改修をご検討の方へ:MWM連携の開発対応をご覧ください。

RISと撮影装置の間で何をしているか

例えば、RISで管理している当日のCT検査予定を、CT装置の患者選択画面に表示する場面で使う。予定を提供する機能はRISに含まれる場合も、別のワークリストサーバやゲートウェイが担う場合もある。

院内の情報の流れのうち、RISとモダリティを結ぶDICOM MWMの位置を示した図
図:MWMはRIS側の予定情報を撮影装置が取得するための連携である。図の矢印は業務情報の流れを示し、問い合わせの開始方向を表すものではない。部門内の通信方式は、図示したDICOM以外も含めてシステムごとに確認する。 図を拡大して見る
役割DICOMでの呼び方行う処理
予定を問い合わせる側SCU(Service Class User)撮影装置などが検索条件を送る
予定を提供する側SCP(Service Class Provider)条件に一致する予定情報を返す

Modality WorklistはC-FINDを利用する。撮影装置側から検索条件を送り、サーバ側が該当する予定を応答する仕組みであり、RISが装置へ一方的に予定を送り込む方式と同じではない。DICOM PS3.4:WorklistのC-FIND

予定の取得から撮影まで

  1. 電子カルテなどで作成した検査依頼を、RIS側で予約・予定情報として管理する。
  2. モダリティが、日付や装置に関する条件でワークリストを問い合わせる。
  3. 操作者が対象の予定を選び、患者・検査情報を確認して撮影する。
  4. 取得した情報を画像の患者・検査情報に反映し、画像を保存先へ送信する。

検査依頼とワークリストの項目は、常に1対1になるわけではない。DICOMのワークリストはScheduled Procedure Step(予定された手順)を中心に構成される。一つの依頼を複数の手順で実施する場合などは、依頼・手順・生成画像の関係を整理する必要がある。Modality Worklistの情報モデル

主な情報とDICOMタグ

ワークリストでは、患者の識別情報と、実施予定に関する情報を扱う。次の表は主要項目の抜粋であり、必須項目や検索仕様を網羅したものではない。

情報タグ格納位置
Patient ID(患者ID)(0010,0020)データセット直下
Accession Number(検査依頼を識別する番号)(0008,0050)データセット直下
Scheduled Procedure Step Sequence(0040,0100)予定された手順の情報を持つシーケンス
Scheduled Station AE Title(0040,0001)上記シーケンスの項目内
Scheduled Procedure Step Start Date(0040,0002)上記シーケンスの項目内
Modality(0008,0060)上記シーケンスの項目内

同じタグでも、画像データとワークリストでは格納位置や使われ方が異なる場合がある。例えば、ワークリストのModalityは予定手順のシーケンス内で扱う。画像タグ一覧を平坦にコピーするだけでは、正しい問い合わせにならない。DICOM PS3.4:Table K.6-1

MWM・MPPS・Storageの違い

サービス扱うもの役割
Modality Worklistこれから実施する予定撮影装置が必要な予定情報を取得する
MPPS実施した手順の状態など開始・完了・中止などを通知する
Storage撮影画像や関連オブジェクトPACSなどへ画像を保存する

MWMで予定を取得できても、画像送信や実施状況の通知ができるとは限らない。それぞれのサービスへの対応と接続を確認する。DICOM PS3.4:Procedure Step SOP Classes、Storageへの適合性

ワークリストに予定が表示されない場合

原因を調べる際は、通信できない場合と、通信できても検索結果が0件の場合を分ける。以下は仕様に基づく確認の順序例であり、特定製品の操作手順ではない。

  • 接続先:接続先IPアドレス・ポート、Calling/Called AE Title、接続許可の設定。
  • サービス:両側がModality WorklistのSCU/SCPとして対応しているか。
  • 検索条件:日付、Modality、Scheduled Station AE Titleが登録された予定と一致するか。
  • データ構造:予定手順のシーケンス内に必要な条件が入っているか。
  • 元の業務情報:オーダがRIS側に届き、ワークリストへの掲載対象になっているか。

例えば装置を更新し、装置側が検索に使うScheduled Station AE Titleだけ変わった場合、通信は成立していても予定の絞り込み条件が合わなくなる可能性がある。ログでは接続結果に加えて、C-FINDの検索条件、応答ステータス、該当件数を確認する。

Webシステムと接続する場合も、装置側のMWMを維持し、予定情報を仲介するサーバ側で連携する構成を検討できる。Web化したから装置側の通信まで一律に変更する必要がある、というものではない。

ワークリスト連携の開発について

RISとモダリティのワークリスト接続や、装置更新に伴う接続処理の改修についてご相談いただけます。リベルワークスでは、既存仕様の確認からDICOM通信の実装、接続処理の調整まで対応しています。

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